装いのこころ

　　　「体に合わせると格好が悪い。」

　　　「体型がそのまま出てしまうオーダは― 」　と

　　疑問視される？

　　　「良い所、悪い所、ひっくるめ、粘土細工の様に？」
　
　　とんでもない、と反発したい！！
　　きっと、グレードの低いオーダーにあたったのでしょう。

　　　　身長の低い人は　―　高く、

　　　　太った人は　―　細く見えるように

　　　　胸の低い人は　―　豊かに、

　　　　お尻のペッちゃんこは、　―　豊かに

　　その人の欠点を錯覚を利用し、色彩とその配置
　　デザイン等で、体型をカバーするなど ・・・

　　あらゆる角度から吟味し、美しいラインを出すのに
　　頭いっぱい悩み、その人の良さを見つけだす。

　　又、病で、背が丸く出てしまった方 ・・・
　　全体のバランスを考えながら、如何に背の丸さを
　　感じさせないかを、デザインでカバーする　ｅｔｃ.

　　当店でのオーダで、背中の丸く曲がった方の
　　体型を隠した出来上がりに感激されました。

　　私だってスタイルの良い人に素敵なデザインで
　　服創ｌりしたいです。

　　でも世の中そんな人は、ごくごく 一分
　　如何にごまかして、素敵に見せるか ― です。

　　この仕事に、さらなる情熱をかける喜びで
　　私は、この仕事を辞められないのでしょう。


　　先日 T 女優さん、テレビの司会で、シャープな柄が
　　とってもお似合でした。　残念なことに丸衿 （ ノーカラ ）
　　 （生地の柄にも丸衿はマッチしない）

　　ああ、悲しい、その女優さんの持ち味は知性。
　　衿明きを、V か、ボートにされたら、もっと素敵なのに ・・・

　　次の週のT 女優さん、
　　その日は無地に衿明きはボートに！

　　　あ々やっぱりお似合いで、彼女は
　　　一層、美しく見え安心しました。

　　　※ブティックハシモトの生地を使いました。