装いのこころ

　後姿 ―
　
　以前バックシャンという言葉が流行りました
　本当に後姿が美しい人に 「ホレボレ」 します。

　前に比べ、後ろは鑑賞する時間がありますよネ

　洋服もバックが素敵だと、合格ではないでしょうか

　特にパンツ　―　
　　細く見せたいばかりに、
　　サイズを下げたパンツを
　　着用時のあの斜めジワ　・・・・　みっともない！

　ヒップに自信のない人は、上衣で隠す。

　しかし、その上衣丈が非常に難しい。
　　それは　・・・　ツーピースでも云える事。
　　（ 最低言える事は、全体の長さの二分の一 に しない 事 ）

　貧弱なヒップの人は、上衣の後ろ （ ヒップのところ ）に
　ボックス、又、ギャザーをほどこす、などしてカバーできます。

　年齢も如実に出るのが、後姿！

　常日頃、体幹に気を使わないといけないのですよネ

　自分が直接視えない所こそ、気を使い
　お出掛けの仕上げは、後姿でしょう。

　　
　　（西鉄グランドホテルで開催した
　　　　　　ブティックハシモト ファッションショーでの１コマ ）

　以前、曇りのある日
　前を行く着物姿（和服姿）の女性

　魅力的な “ うなじ ” 着物の柄と、
　帯彩の合わせのすばらしさ、に感服、

　その上、タカ下駄で歩くときにチラチラみえる色彩 ・・・・

　余りにもトータルの姿の美しさに　・・・・

　　一幅の絵画を観る如し　・・・・

　　　　見とれてしまいました！  

　　　「体に合わせると格好が悪い。」

　　　「体型がそのまま出てしまうオーダは― 」　と

　　疑問視される？

　　　「良い所、悪い所、ひっくるめ、粘土細工の様に？」
　
　　とんでもない、と反発したい！！
　　きっと、グレードの低いオーダーにあたったのでしょう。

　　　　身長の低い人は　―　高く、

　　　　太った人は　―　細く見えるように

　　　　胸の低い人は　―　豊かに、

　　　　お尻のペッちゃんこは、　―　豊かに

　　その人の欠点を錯覚を利用し、色彩とその配置
　　デザイン等で、体型をカバーするなど ・・・

　　あらゆる角度から吟味し、美しいラインを出すのに
　　頭いっぱい悩み、その人の良さを見つけだす。

　　又、病で、背が丸く出てしまった方 ・・・
　　全体のバランスを考えながら、如何に背の丸さを
　　感じさせないかを、デザインでカバーする　ｅｔｃ.

　　当店でのオーダで、背中の丸く曲がった方の
　　体型を隠した出来上がりに感激されました。

　　私だってスタイルの良い人に素敵なデザインで
　　服創ｌりしたいです。

　　でも世の中そんな人は、ごくごく 一分
　　如何にごまかして、素敵に見せるか ― です。

　　この仕事に、さらなる情熱をかける喜びで
　　私は、この仕事を辞められないのでしょう。


　　先日 T 女優さん、テレビの司会で、シャープな柄が
　　とってもお似合でした。　残念なことに丸衿 （ ノーカラ ）
　　 （生地の柄にも丸衿はマッチしない）

　　ああ、悲しい、その女優さんの持ち味は知性。
　　衿明きを、V か、ボートにされたら、もっと素敵なのに ・・・

　　次の週のT 女優さん、
　　その日は無地に衿明きはボートに！

　　　あ々やっぱりお似合いで、彼女は
　　　一層、美しく見え安心しました。

　　　※ブティックハシモトの生地を使いました。  

　
　 2月1日、私の誕生日

　可愛く、若くきれいな時代から
　　　　（ 失礼、今も綺麗で、魅力的 ）
　　30年間、毎年欠かさず、祝って下さる
　　22歳年下の２人の友人

　ここ数年、年代の異なる私を、もう招待
　　しないのでは　――　と危惧していましたが ・・・

　相変わらず暖かい心地で招待して下さる。
　　そして必ず花束を戴いて ・・・・

　　　「 有難いこと 」
　○ 上手に写真が撮れなくてお見せ出来なくてごめんなさい。

　今年は、鹿児島、広島と母親をつれて転勤してたＫ嬢も
　　昨年15年ぶり帰福し、参加。

　オレンジ色を好む私を憶えていて、
　　その色の花束をプレゼント。


　　　　　　「 うれしい 」　　　やっと撮れた１枚

　あっという間の3時間がたった。
　　次の友人の誕生日を待つ事に ・・・・・

　対応し難い年齢差、逆にいたわってくれる近年

　甘えるべきか？　若い人に負けない様に
　　しっかりと身を引き締めるべきか‥…

　　「 どうなんでしょう？？」

　暖かい、ソフトな空気に包まれて、
　　お喋りとおいしいお食事

　　一つ年齢が減ったのかも・・・・