2020年10月19日
世間の常識? に反発している 「 私 」
同業だった人の洋服を作ることになった。
私とは、全く感覚の違う方だから ・・・ と
敬遠していたのだが ・・・
たっての依頼もあり、
お礼のつもりで引き受ける。
自分がデザインしたものでないとき、
こうも心躍らず、くたびれるものかと
我ながら吃驚した。
「オーダーは、その人の体に合わせる。」
との世間の常識? に、私は大いに反発し
絶体、そうではない!
「良い所を引き出し、悪い所を隠す。」 と
声高らかに言ったものだ。
この道60年、なぜ吃驚したのがが判った。
依頼された〇〇さんは、背中が曲がっている。
私は、いかにして背中の曲りをカバーするか、
デザインを必死に考える。
〇〇さんは、全く受け入れず、・・・
自分の型紙を提供し、そのまま作ると ( 体型の通り )
言い張ってゆずらない。
この年になっても、デザイナーにはそれぞれの
思い入れがあることに吃驚し、落胆もした。
オーダーとは、
その人の顔、雰囲気、体型を吟味し、
その上でデザインする。
が - 私の持論!
お客様、デザイナー、縫製師と、
三位一体で服創りする。
その服を着用されることにより、
お客様が何割かグレードアップっされる。
それが ・・・ 喜び。
大袈裟かもしれないがこの道60年。
この仕事に全身全霊を打ち込み、服創りに専念した。
自分自身の容貌の悪さに、
更なる老醜が加わり、多くの事故で、
体型まで崩れ、鈍い動作の私。
でも、私は、
美しさを求め、女の人を美しくしたい!
Posted by ブティック ハシモト at 17:52│Comments(0)
│私のひとりごと